「問題はその後なんだよ…
リー君の威嚇に腹を立てたそいつが、ドンッて軽くリー君の胸を押しちまったんだ…」
「マジ?それで?」
「7メートルくらい後転でんぐり返しで吹っ飛んだリー君は、そのまま薬局のガラスを足で割っちゃったんだ…」
「チップスは!?」
(そこじゃないだろ!!まずは後転でんぐり返しにツッコめよ男子B!!)
「チップスは…無事だった…」
(無事だったんかい!)
「良かった…」
(良くないよ!?てか軽く押されて7メートルとか、どんだけ軽いの黒須くん…)
彼はヤンキーではあるが、細身な事もあり、お世辞にも強そうには見えない。
「てかガラス壊したとかヤバくね?
お前どうしたん、その後」
「ガラスが割れた瞬間、三人組が慌てて走って逃げだして、俺はすぐにリー君の元に駈け寄ったんだけど…
リー君が、お前も行け!って怒鳴って…」
「リー君おいて逃げたの!?」
「…うん」
「うわ…最悪…」
ホント、男子B最低~。
いやはやしかし、なるほど。それで今日は朝から黒須くんが来ていないのか。
「やっぱ停学だよな…」
「つーかガラス代の弁償とかも一人で責任取るつもりじゃね、リー君の事だから」
「………」