正直頭の中は困惑していた。
あの睨まれていた日々はなんだったのだろう。喋ってくれなかったのは?
好きでも嫌いでもないと言った意味は?
しかしそんな疑問は、駆さんにもたらされる甘い刺激によって溶かされてかき消される。
代わりに愛を体に刻まれて、彼の言葉を信じざるを得なかった。
「可愛い、安奈」
「あっ……」
「愛している、誰よりも」
肌を滑る彼の指は労わるように動き、舌で貪欲に求められた。
私は彼に愛してもらう方法しか知らない。ただ、溺れるだけだ。
「安奈、力を抜いてくれるか?」
彼の質問に血が巡り、どくどくと激しく心臓が動く。
こくりと頷いた直後、ゆっくりと駆さんが中に入ってきた。
体を少しずつ開いていく痛みは、駆さんに丁寧に愛されてさほど感じない。
ゆるやかな律動に、甘い摩擦がもたらされてあっという間に体が慣られる。
「んっ、は……」
甘い刺激に漂っていると、急に腰を掴まれタガが外れたように激しく腰を穿たれた。
「ひゃっ、あ! 駆さん……っ、あぁ」
「安奈、すまない」
彼がいかに私を気遣って我慢してくれていたのか思い知らされる。
それでも私は止めなかった。そんな駆さんも愛おしかったからだ。
広い背中に必死でしがみつき、彼を受け入れる。
私の腕に駆さんがいる幸せを噛みしめながら、そっと息を吐いた。
「駆さん、愛してます。ずっと一緒にいてください」

