リナの不登校騒動から、早くも4年の歳月が流れた。

現在、女子高の3年生のリナは、あれから良い方向に性格が変わり、今や学園の王子さまと化している模様。

私も青山くんも、仕事は順調だ。


ある日、私がカフェでのんびり寛いでいると、背後からキンキン声が聞こえてきた。

「マッチングアプリの男と会ってやったんだけどさ『写真とイメージが違うので…』とかなんとか言って、ブロックしやがったんだよ!あり得なくね!?この私が態々時間作って会ってやったのに、何様だよ!?って感じ!」

うるさいなぁ…と思いながら、そっと振り向くと、なんと、かつて私が憧れていた彼女だった。

分煙のカフェなので、喫煙席の彼女は、向かい側に座る友人か誰かに、思い切り煙を吹き掛けながら、怒り狂っている。

明るく染めた髪を巻いているが、根元がすっかりプリン…。

かなり厚化粧をしていても、荒れた肌は隠しきれていない。