果たして、私は少しでもリナの心を救うことが出来たのだろうか?

そうであってほしいけれど…。

リナが元気を出すまでは、仕事のほうは少しセーブして、様子を見ようと思う。

暫くすると、リナが部屋から出てきて、

「ちょっと、散歩してくるね」

そう言うので、わかったと答えたものの…これはかなり心配である。

あれだけ引きこもっていたのに、急に外に出るとなると不安なので、万一のことが起こらないよう、私はこっそりリナのあとをつけた。

リナが、ある店の前で立ち止まったので、私は慌てて隠れる。

そして、リナはその店に入っていった。

何の店…?