花嫁は婚約者X(エックス)の顔を知らない

「そういえばさっきから咲良さんたちを探しているんだけど見つけられなくて…。飲み物取りに行ったときいなかった?」

「…。い、いなかった。」

 ん?なんだ?今の間は。

「そっかぁ。なら、先にクロークにバッグ取りに行こうかな。」

「く…、クロークはダンスが終わった女子生徒でいっぱいだったぞ、落ち着いたころに取りに行った方がいいんじゃないか?」

「確かにそうかも。」

「ブッフェコーナーが割と空いてた。だから…その、咲良たちいないけど先に食事にしよう。」

「それがよさそうね!」

真宮くんの意見に賛成すると、彼の肘が私の前に出されたのでそっと手を添えた。
空いたグラスをウェイターに渡し、お皿にお料理を載せていく。

「甲板に座って食事ができるところがあるんだ。そこで食べよう。」

と真宮くんが案内をしてくれた。
確かに履きなれない靴で足も痛くなり始めていたので、座って食事ができるのはありがたかった。
空いているテーブルを見つけると、お料理がのったお皿を置き、真宮くんはまた飲み物を取りにってくれた。
先に座って真宮くんを待っていると生徒会の皆さんが奥のテーブルに集まっているのに気づいた。
なぜ生徒会のメンバーと気づいたかというと、先ほど挨拶していた会長がいたし男性は生徒会の腕章、女性はサッシュをつけていたので直ぐにわかった。
話が終わったのか生徒会の方々が席を立ちそれぞれに散っていく。
立ち上がった生徒会長は生徒会長がこちらに気づくとまっすぐ向かってきた。