あーあ、そんな慌てた顔しちゃって。

わたしが死んだとでも思ったのかな。


大丈夫だよ、メグくん。君の生きる理由を聞くまでは、わたしは君の隣にいるって決めたから。



「ねぇ、ほんとに頭ぶっ壊れてない?なんだよ、さっきの騒ぎ」

「……さっき?」


ゆっくりと体を起こすと、ズキンと頭が痛んだ。


ったぁ……。なにこれ、全然頭痛治ってないじゃん。



「センパイの大声聞こえるし、なんか2年側ざわついてるし。もしかしてと思って来てみたらセンパイ頭抱えて倒れてるし泣き出すしで」

「ちょ、ちょっと待った落ち着いてメグくん。今何時?」

「何時って……まだ体験学習始まって30分も経ってないけど」

「え、ウソ」


てっきり温泉タイムも終えて帰る時間になったかと思ってたのに、メグくんからの情報に拍子抜け。