「はぁ〜……」
「あれ?」
隣から深い深いため息が聞こえてくる。
どうせまた呆れ顔なんだろうなと思って、わざわざその顔は見なかった。
「ねぇセンパイ。俺、『絡みがない』って言っただけで、一言も『別行動』なんて言ってないけど」
「え、そうだっけ?」
「だいたい、この登山の趣旨はバスん中で担任から説明あったろ?」
「あ、あー……」
メグくんのその言葉に、とりあえずあははと笑って誤魔化してみる。
そんな説明、あったのか。
イヤホンしてなおかつ寝てたから全く聞いてなかった。
そんなわたしの誤魔化しにもうツッコむ気がなくなったのか、メグくんはそのバスの中での説明をわたしに教えてくれた。



