君の心が聞こえる。



今頃同じく頑張っているであろうメグくんのことを考えながら、一歩一歩前に進んでいく。




────トン、トン。

「え?」


が、その最中で誰かに肩を叩かれた。



わたしに話しかける人がいるなんてと驚いて振り返ると、そのまさかの人物にさらに驚く。



「め、メグくん……?」


1・2年は別行動だと言っていたその張本人が、何故かいまわたしと同じように登山をして立っていた。


そしてこの状況でもなぜか安定の呆れ顔のメグくんが、わたしに向かって手を伸ばす。


「え、なに……っ!?」


いまだに読み込めない状況の中、カポッと右耳のイヤホンを外されたと同時に、「バカなの?」となんとも辛辣な言葉が聞こえてきた。



「……え?」

「いやだから、こんな山登り中に周りの音聞こえなくなるくらいの爆音流すバカがどこにいんのって言ってんの」