メグくんがいるとわかっているからここにいられるものの、それでもキツイものはキツかった。
寝てやり過ごすことに全力を注いでも、目的地に着いてしまえば更なる難関。
各部屋に荷物を置いた後は、よくわからない登山体験が待っていた。
"なんで高校生になって登山?"
"マジダルいわ〜。"
こればっかりは周りのみなさんに同意見で、わたしも明日の筋肉痛覚悟で気合いを入れた。
「……う、キツ」
けど、気合いだけじゃどうにもならないのが登山というもので。
山でイヤホンは危険だとわかっていても、頂上に近づくにつれ増える雑音に耐え切れるわけもなく、わたしはやっぱりイヤホンに頼ってしまった。
周りのみんなからはぐれなきゃ大丈夫、だよね。うん、去年もこれで乗り切れたんだし。
よし、あと少しだ。頑張ろう。



