それを考えるとなんだか悲しくなってきて、キュッとメグくんの制服の裾をつかんだ。
「センパイ?」
「自分を大事にね、メグくん」
「……出たよ。意味わからない発言」
「もう、こっちは大真面目なのに」
「はいはい」
頭上からクフクス笑う声がして、見上げるとメグくんが困ったように笑っていた。
ポンポンと優しい掌がわたしの頭に触れる。
ほら、こんなにもあったかい手を持っているのに。
「ていうか、自分を大事にすんのはセンパイも同じでしょ」
「え?」
「今日みたいな変なマネ、もう二度とすんなよ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…