帰りのHRが終わった瞬間にイヤホンをして、わたしはさっさと教室を出た。
メグくんに会う目的がなきゃ、こんな雑音だらけの校内にいつまでもいる理由はない。
放課後は特にたくさんの生徒が一斉に廊下に出るかは、わたしが1日の中で1番苦手な時間だったりする。
───ドンッ。
「……ったぁ」
もう少しで玄関というところで、誰かにぶつかった。
衝撃で片方の耳からポロッとイヤホンが外れる。
振り返ったところでぶつかった人らしき姿はなかった。
……あぁ、またか。
別に珍しいことじゃない。
わたしのことが嫌いな誰かからの嫌がらせ。
これくらいならまだ可愛い方だ。
それに。
"ふんっ。顔色ひとつ変えないなんてヤな感じ。"
「………」
"ヒッ……今こっち見た?え、気のせい?"
誰が犯人かだなんてらいやでもわかるし。



