君の心が聞こえる。



見た目より柔らかいメグくんの髪が、顔に触れた。

メグくんの吐息がかかる。


こんなに近くても、君の心はやっぱりなにも聞こえないんだね。


「メグくんこそ、いいの?」

「……なにが」


綺麗なお顔。

香水もつけてるんだ。これは、なんていう香りなんだろう。


唇が触れ合いそうで、やっぱり笑みが溢れる。


「今ここでわたしとシちゃったら、きっと良すぎてメグくん死ねなくなっちゃうよ」


そっとその頬に両手で触れてみた。


ほら、あったかい。


メグくん、死んだらこの温もりだってわかんなくなっちゃうんだよ。

そんなの悲しすぎるでしょ?


「どうする?する?わたしはいーよ。それで君が生きる理由を見つけるなら」


少し挑発的だったかもしれない。

逸らさず真っ直ぐと見つめていると、フッとメグくんが声を漏らした。