それでもいつもと違うのは、今この空間にはメグくんがいて、わたしと話してくれているということ。
「楽しいね、メグくん」
「……え、どのへんが?」
こんなにも人と話すのは久々だ。
メグくんがいても、この保健室は静かなまま。耳が痛くはならない。
「ねぇセンパイ」
「うん?」
真っ白な天井しか映らないわたしの視界に、突然メグくんの顔が入り込んできた。
ギシ、とベッドが沈む。
構図的に、わたしが押し倒されているような不思議な状況。
あぁ、これは女の子たちが放っておかないなぁ、と、他人事のように思った。
「センパイ、俺のことナメてるでしょ」
「ふふっ、なにそれ」
「俺が本気になれば、センパイなんて簡単に壊せるんだよ」



