「優里ちゃん……?」
そんなことを考えていると、横から声が聞こえた。
同じ名前の子がいるのかな、なんて思いながら、ひとまず声のした方を見てみる。
だって、わたしの名前を呼ぶ友達らしい存在なんて、いまはさっちゃん以外にいないから。
だからわたしが呼ばれたとも思ってなくて、ただ本当に、なんとなくだった。
「……っ!」
「……やっぱり。優里ちゃんだ」
けど、振り向いた先にいたその女の子のその瞳には、確実にわたしだけが捉えられている。
そしてその姿には、見覚えがあった。
「リン、ちゃん……?」
「そう。……久しぶり、だね」
力なく笑った彼女は、小4のときの同級生。
『リンちゃんって、隣のクラスの村上くんが好きなんでしょ?』
……あのクリスマス会にいた、わたしの力を知っているひとりだった。



