君の心が聞こえる。



あ、あー……、なるほど。そういうことか。


今になってやっとその理由が理解できて、少し顔が熱くなる。



「市原先輩と千堂が付き合う前から、千堂はあなたでいっぱいだったみたいなんで」


ニッと意地悪く笑った菊島くんに、急になんて返したらいいのかわからなくなってしまった。


……ヤキモチ、的なやつってことだよね、たぶん。


とりあえず笑って返したけど、嬉しさと少しの恥ずかしさでどういう顔をしたらいいのかわからない。


でもなんか、ちょっとにやける。

あー、やばい。メグくんが保健室を出てまだ数分なのに、もう会いたくなってきちゃった。


あとで会った時に全部メグくんに伝えよう。



「市原先輩。千堂のこと、これからもよろしくっす」

「ふふっ、うん。こちらこそ」


メグくんの大事なお友達にそう言われて嬉しかった気持ちも、全部、そのまま。