「……ねぇメグくん」

「うん?」

「なんかすっごく悔しい」

「え、何が?」



風に靡く君の金色が、キラキラ輝いて見える。


あー……、これはもうかなり重症かも。



ただ気づいただけなのに、さっきよりもさらに君がかっこよく見えるよ。



「あ~、お腹空いた!」

「センパイ、今日情緒不安定過ぎない?」

「いいの。今日はもう仕方ないの」

「うん、だから何が?」



君が可愛いと言ってくれた服と、君の香りに包まれて。



わたしは今日初めて、心の中で君に好きだと言った。