君の心が聞こえる。



ついさっきの熱はまだ冷めていないけれど、今手元にメグくんと同じ香水があると思うと入れしくて笑みがこぼれてしまう。


あー、わたし結構単純かも。


「メグくん、香水ってどうやって使うの?」

「え、そこから?」

「だって初めてだもん」


人気の少ないところに移動して、わたしは買った小瓶をさっそく開けた。


なんかちょっとドキドキしちゃう。


早く早くとせがむわたしに、メグくん「しょーがねぇなぁ」と言いながらもやり方を教えてくれた。



「センパイ、手貸して」

「こう?」

「違う。手首の裏。……そう、そのままね」


プシュ、と、左手首がひんやりと濡れる。



「揮発する前に両手首でこすって、」

「こ、こう?」

「そう。んで、首筋にもそのままつける」

「こうかな?」


メグくんの言われたとおりにやると、ふんわりといい香りが鼻孔をくすぐった。