「メグくん!」
「はいうるさーい」
「く……この金髪男」
「ふはっ、センパイの悪口ボキャブラリーワンパターンすぎ」
どんなに言ってもメグくんがその手を放してくれる様子はなくて、そのままふたり横にならんで歩く。
あー、なんだろう、これ。
ものすごくソワソワする。
メグくんの手は、優しくて、あったかい。
知っているはずなのに、なんだか変な感じだ。
「センパイ、こんなの良いんじゃない?」
「センパイ、これも似合いそう」
「いーねゆーりセンパイ。可愛い」
そのあとは何件かのお店に行って、メグくんが選んでくれる服に袖を通した。
当初のメグくんの発言通り、完全に遊ばれている。
なんでわたしがとまで思いかけたけれど、選んだ服を着るわたしの姿を見て嬉しそうに笑う彼を見ていると、なんだかこっちまで楽しくなってきてしまって。



