「……うわ、何その顔。変人がさらに変人になってるんだけど」
「メグくん……朝っぱらからなんでこんなとこにいるのかな」
次の日の朝。
目が腫れすぎて授業は無理だと判断したわたしは、朝から保健室へと足を向けた。
が、そこには何故かいるはずのない金髪くんの姿。
「センパイが呼んだんでしょ」
「う……そうだけど。それはいつもの昼休みにって意味で」
「別にどっちでもいいよ。今会えたんだし」
ギシ、とベッドに腰かけたメグくんは、ポンポンとその隣を叩く。
それがなんだか主導権を握られてるみたいで悔しいけれど、観念してわたしはその通りにメグくんの横に腰かけた。
さっちゃんと仲直りしたことを、昨日の夜に連絡した。
その報告とお礼もしたいから、また明日会おうね、とも。
スマホにある連絡先の名前に、メグくんとは別にもうひとり、さっちゃんの名前が増えたことも報告したかった。