君の心が聞こえる。



「あ、俺もう戻んねぇと。んじゃ、そこの先輩は怪我で早退、ゆーりセンパイは安定のサボりってことで」

「はっ!?ちょっ……メグくん待っ、」

「ごゆっくりー」


ガラッ、バタン。



わたしの言葉も待とうともせずに、言うだけ言ったメグくんは、さっさとこの保健室から出て行ってしまった。まるで一瞬の出来事。


再びこの場に静寂が訪れる。



ち、ちょっとメグくん。なんてことしてくれてんの。

これは流石に強引すぎやしないかい。



……さすがに気まずいとかそういうレベルじゃ……。



───ピコン、ピコン。

「………」



不安しかないわたしの元に、メッセージが2件来た。しかも、どっちもスタンプ。


送り主なんかひとりしか思い当たらない。



『ダイジョーブ』
『ヨシヨシ』


「……ふっ、何それ」


どっちも無駄に可愛い猫のイラストが描いてあるスタンプ。


これをメグくんが使ってるところを想像して、思わず笑みがこぼれた。