君の心が聞こえる。



「って、あれ。センパイ、その人……」

「メグくん、天才だから捻挫の応急処置できたりしない?」

「……ねぇセンパイ、その態度さっきのこと完全に根に持ってるよね。……や、まぁできるけどさ」


ため息を吐きながらもベッドから立ち上がったメグくんは、ガタンと椅子をこちらへ差し出す。



「そこの人、やってあげるから早く座って」

「えっ、あ……」

「早く」


ポンポンと椅子を叩いて急かすメグくんに、彼女……さっちゃんは、しぶしぶとそこに座り込んだ。


保健室の棚からシップと包帯を取り出したメグくんは、一切迷うことなく彼女の足首を固定していく。


その手際の良さに感心しつつも、メグくんが他の人に構ってる姿はなんだか少し面白くなかった。



……今までだってメグくんが女の子と遊んでるのは見てきたはずなのに、変な感じだけど。



「ねぇゆーりセンパイ」

「何?」

「この空気、どうにかなんねぇの」

「うん、それは無理な相談だから諦めて」