君の心が聞こえる。



「ゆ、優ちゃん?ご、ごめんね……またわたし……」


俯いた彼女のおさげ髪が揺れて、なんだか無性にイライラした。



あーもう。何その態度。


大丈夫だよ。もう、勝手に心の声を聞きもバラしもしないから。



……だからそんなに、怖がらなくたっていいじゃん。



そう思いながらも、立ち上がった彼女の足の動きがおかしいことに気づいて咄嗟に駆け寄ってしまった。


「捻った?」

「え、それは……」

「もういい。行くよ」


もう自分でもわけがわかってないまま、深く考えもせずにわたしは彼女の腕を掴んで保健室に連れて行く。


……けど、その保健室の扉を開けた瞬間に、自分が本当に今冷静になれていないことに気がついた。



「あれ、センパイもう逃げるのやめたの?」

「……あ、間違えた」

「うん、何が?」


さっき保健室から出て行って、たぶん3分も経っていない。

それなのに再び保健室に戻ってきたわたしに、まだベッドにいたメグくんはクスリと笑う。