そして翌日…
通学路で由依と一緒になった。
理佐「ねぇねぇ、プリプリの譜面てどうするの?」
由依「あー、うん欲しいね」
理佐「西野くんに誰か持ってないか聞いてもらおっか?」
由依「おぉー!もうすっかり彼女気取りじゃん♪」
理佐「違ーうー!もぉー!」
由依「アハハ、冗談じょうだん♪」
由依「じゃあ三組行ってみる?」
理佐「うん♪」
由依「ホントあんた顔に出るねぇ~」
理佐「え、何?」
由依「無茶苦茶嬉しそうだよ!?」
理佐「え……、だってぇ………」
由依「で、あっちでやる曲はどうなの?」
理佐「うん、まぁ大丈夫だけど…」
由依「だけど?」
理佐「うん、バンドて初めてだからちゃんと合わせられるのかなぁ~、て…」
由依「そうだねぇ~、まぁ西野くんの顔ばっか見てなきゃ大丈夫じゃない?」
理佐「もぉー!またそうやってからかうー」
由依「まぁまぁ、あたしの楽しみなんだから♪」
理佐「ひどぉーぃ!」
そして自転車置き場に自転車を置いているとちょうど西野くんも登校してきた。
義雄「おはよう♪」
理佐「おはよう♪」
由依「おはよう♪」
由依「ほら、理佐!」
義雄「……?」
理佐「あ、あのさぁ…」
義雄「うん、どうしたの?」
理佐「昨日ね、帰りにみんなで話してて私たちのバンド…プリプリの曲やろっかて話になってね…」
義雄「あー、ホントに?いいじゃん!」
理佐「でね、誰か譜面とか持ってないかなぁ~て思って…」
義雄「あーそっかそっか…」
義雄「わかった、ちょっと聞いてみるよ」
理佐「ホントに?ありがとう♪」
義雄「まず何の曲やるの?」
理佐「GET CRAZY…だっけ?」
由依「うん、そう!」
由依「たぶん美波もいるだろうからバンドスコアがあったら助かるんだけど…」
義雄「わかった、ちょっと当たってみるよ」
由依「ごめんね、お願い♪」
そう言ってそれぞれの教室へと向かった。
第七十八話へつづく…