そして由依と二人で歩いて帰路に着いた。
由依「やっぱりあんたからは言えないかー?」
理佐「えー………だってぇ………」
由依「でも付き合いたいんでしょ?」
理佐「うーん……そりゃまぁ……」
由依「まぁあんたのことだからそうなるとは思ってたけど…」
理佐「そんなの女の子からは言えないよぉ…茜じゃあるまいし…」
由依「まぁあの子はまた特別だから比べることはないけど…」
由依「ようするに西野くんが理佐のことを好きになって告白させりゃぁいいんだけどね」
理佐「えー……そんなの出来るの??」
由依「それを今から考えるんでしょ?」
由依「そうじゃないとホントとられちゃうよ!」
由依「軽音は野球・サッカー・バスケ・テニスに匹敵して女の子に人気あるから!」
理佐「それはわかってるけど……」
由依「あんた授業て音楽だけ?一緒なのは…」
理佐「うん……」
由依「何曜日?」
理佐「火曜日、5限…」
由依「とにかく接点を増やすのがまず大事なんだけど…」
由依「バイトが魚屋では私たちに用事ないからなぁ~」
由依「晩ごはんの買い物なんてしないからなぁ~」
理佐「うん、でも買いに来たらまけてくれるように頼んでくれるって言ってたけど…」
由依「え? あんたそれいつ話したの?」
理佐「え…昨日……本屋に下見に行く前に西野くんのバイト先の前通ったら居たから…」
理佐「『美味しい』て言ってたから今度お母さんに言って買いに来るねって話ししてたんだけど…」
バシッ!!
由依が勢いよく私の肩を叩いた!!
理佐「痛っ!! 由依、痛いよぉー!」
由依「それじゃん!!!」
由依「何でそれ言わないかなー!!」
理佐「え、何?」
由依「明日の晩ごはんはお魚ね!♪」
理佐「へ……???」
第四十話へつづく…