私はお風呂から上がると髪も乾かさずに部屋へ戻り由依に電話した。


プルルル……

プルルル…

「はい、小林です」

理佐「由依ーーー!!!」

由依「え? 理佐?」

理佐「彼女いるんだってー!!」

由依「え? 何?」

理佐「西野くん彼女いるんだってー!!」

由依「え?うそ?あんた西野くんと話したの?」

理佐「うん、今日本屋に下見に行く時に…」

由依「あー、バイト先で?」

理佐「うん……」

由依「で、彼女いるって言ってたの?」

理佐「うぅん…」

由依「え? 何? 西野くんから聞いたんじゃないの?」

理佐「聞いてないー」

由依「何なのそれ?」

理佐「私が勝手に思ってるだけー」

由依「何それ???」

理佐「今お風呂で考えてたら彼女いるんじゃないかって…」

由依「何よそれ!」

理佐「えーん………」


由依「あのねぇ…そんなネガティブでどうすんの!?」

由依「あたしが聞いたところによると彼女はいないらしいわよ」

理佐「へ……? そぉなの?」

由依「うん、ちょっとね民研の莉菜にね探り入れてみたの」

由依「そしたら2年の軽音で彼女いるの斉藤くんだけだって」

理佐「え、そぉなの…?」

理佐「何で彼女いないのー?」

由依「知らないわよ!あたしは!」

由依「てかあんた西野くんに彼女いてほしいの?」

理佐「やだー! 絶対やだー!!」

由依「じゃあいいじゃん」



理佐「そっかぁ…そうだよね…」

由依「何を言ってんのかしらこの子は…」







第二十八話へつづく…