四人で地下鉄に乗り、四条駅へと向かった。
道中の車内では浴衣を着た人達で賑わっていた。
由依「みんな祇園祭行くみたいね」
茜「今日が宵山最終日だからねー」
理佐「それに期末試験今日で終わったところもほとんどじゃない?」
美波「うん、もー試験のことなんて忘れて楽しもう!!」
茜「おぜちゃんとは?どこで待ち合わせしてるの?」
理佐「男子チームと同じ、阪急の前だよ」
美波「おぜちゃん家、河原町のほうが近いもんね」
茜「西野くんは間に合うかな?」
由依「早目にバイト終わらせてもらうって言ってたけど……」
美波「よしおくん来ないと理佐悲しむもんねー」
理佐「美波ぃー!!」
美波「イェーイ♪」
と、茜に隠かくれながらおどけてピースをしていた。
茜「まぁでもよく誘ったね♪ 頑張ったよ、理佐は」
由依「うーん、あたしの知るなかで『一番頑張った』が更新したかな?」
美波「本屋デートに誘って、映画に誘って、バンドのヘルプに入って昼コン出て…」
由依「そして図書館帰りに抱き合って♪」
理佐「ちょっっっと!!抱き合ってなぃー!!」
美波「ヒューヒュー♪」
理佐「美波ぃー!!」
茜「まぁまぁ、でもここまでこぎつけたのは偉いよホント」
由依「あとは……」
理佐「………ん?」
美波「よしおくんにどう告白させるか!!」
理佐「えーー………」
茜「じゃあ、あんたからする?」
理佐「えーー………それは……無理ぃ………」
由依「まぁ、ほっといても大丈夫なんじゃない?」
茜「そうだね、もう抱き合う仲なんだから」
理佐「ちょっとぉもぉー……あれは……」
茜「はぃはぃ、わかってますよ」
美波「今日もカミナリ鳴らないかなぁ~」
由依「いやいや、夕立ちは勘弁して!!」
と、いじられっぱなしで電車は四条駅へ到着しました。
第百九十四話へつづく…