日曜日…
私は一日家で試験勉強をしていた。
彼から…
「わかんないとこあるから教えてくんない?」
て、電話がかかってきたりとかしないかと心のどこかで待っていた。
でもそんなことはなく、一日が過ぎていった。
試験も半分が終わり、残すは6教科…
月曜は現代文、数学、世界史…
最終の火曜は古文、公民、生物…
学校の試験は範囲も絞られてるからまだいいけど…
大学受験となると今までやってきたこと全部だもんなぁ…
ぞっとしちゃうなぁ…
そして月曜日になり私は学校へ向かった。
今日も雨は降ってはいないもののどんよりとした空模様…
教室へ入ると由依がすでに来ていた。
理佐「おはよう」
由依「おはよう、勉強出来た?」
理佐「うん、まぁ…」
由依「興奮して手につかなかったんじゃない?」
理佐「そんなことないよぉ…」
由依「ふふっ、そんなもんか…」
理佐「何よぉー、もぉ言わないでよぉ」
由依「わかったわかった…で?今日は終わったらどうすんの?」
理佐「え、何も考えてなかったけど…」
由依「明日は…」
と、由依が生徒手帳を広げて試験の日程を確認した。
由依「古文、公民、生物か…暗記ばっかだね」
理佐「うん、もう頭入んないよぉ…」
由依「そうだね、脳ミソの半分はあの男が占めてるからねぇ~」
理佐「ちょっとぉ、やめてよぉ~」
と、いじられてるとチャイムが鳴り先生が入って来て試験が始まった…
第百八十八話へつづく…