彼が会計を済ませてトレーに乗せた商品を持ってきてくれた。
義雄「くそっ!小池までおごらされるとは…」
理佐「ごめんねー」
義雄「いや、渡邉さんは謝らなくても…」
美波「キャハッ!ゴチになりまーす♪」
義雄「今日だけだからなー」
美波「はぁーぃ、いただきまーす」
理佐「私もいただきまーす」
義雄「どうぞ」
そして三人でドーナツを食べ始めた。
美波「ところでさぁ…音楽て何勉強したらいいの?」
理佐「基本的な楽譜の読み方とかでいいと思うけど…」
理佐「そんなに知識的なこと授業でやってないでしょ?」
理佐「それに先生簡単にしておくって言ってたじゃない?」
美波「ふぅ~ん、じゃあ別に特別勉強することないじゃん」
理佐「うん、美波は吹奏楽部だったから楽譜読めるでしょ?」
美波「うん、まぁ一応ね」
義雄「え、じゃあオレだけ?」
美波「じゃあ今日はよしおくんの特訓だね!♪」
義雄「うおっ!マジか!? 辛れぇーなぁ…」
理佐「でも習ったとこだけだから、この前のノートのところ覚えればいいからすぐだよ」
義雄「そうなの?」
美波「他の教科て何だっけ?」
理佐「後は化学と倫理」
美波「うわぁー化学かぁー……」
義雄「倫理て何勉強したらいいの?」
理佐「たぶんノート見返すぐらいでいいと思うんだけど…」
美波「あの先生、選択問題ばっかりって先輩言ってたよ」
義雄「そっか!じゃあ勘でいけるな!」
理佐「ダメだよぉー!」
美波「ダメだよぉー!」
義雄「すいましぇ~ん……」
美波「でも音楽以外ノートとか持ってきてないよ」
義雄「オレも……」
理佐「私持ってるよ」
美波「何でー!!?」
義雄「何でー!!?」
理佐「いや、時間あったら勉強しとこうかな?と思って……」
美波「理佐さまぁ~」
義雄「理佐さまぁ~」
そして夕方まで勉強会は続くのでありました……
第百七十五話へつづく…