義雄「お待たせー」
と、彼が自転車をとってきたので三人で歩き始めた。
美波「ねぇねぇ、どこのミスド行くの?」
義雄「あ、出町のところ」
美波「あー、あそこ?」
義雄「そうそう、24時間やってるから試験中とかよく行くんだよ」
美波「へぇー、そうなんだー」
義雄「夜中になったらタクの運転手がいっぱいくるよ」
美波「へぇー……」
義雄「他にやってるとこないからね」
理佐「でもそんなの集中出来なくない?」
義雄「家じゃ静かすぎて……それに寝ちゃうだろ?」
美波「あー、確かに!お店じゃ寝れないもんねー」
義雄「そうそう、だからヤバイ教科の前日とか行くんだよ」
理佐「へぇー……で、効果あるの?」
義雄「うーん……どうだろ?」
美波「何だそれ!?笑」
義雄「アハハ、でも勉強したと言う気にはなるよ」
美波「気だけじゃダメじゃーん」
義雄「まぁ何もしないよりかはね…」
と、話しているとお店の前まで到着した。
私は店の前の公衆電話で家に電話をしてお母さんにお昼は食べて帰ると伝えた。
そして店内に入ると、
美波「わぁー涼しぃー♪」
理佐「ホント気持ちいいね」
義雄「だろ?家にいるより快適だよ」
そして三人ともドーナツを二つとドリンクを注文した。
そしてお会計をするのに私は財布を出そうとしたけれど彼が…
義雄「いいよ、オレおごるから」
と、言った。
理佐「え、でも自分の分は出すよぉ」
と、言ったが彼は…
義雄「無理に連れてきちゃったから今日はおごらせてよ」
と、言って手を前にかざして私を制止した。
美波「じゃあみーちゃんもごちそうになりまーす♪」
義雄「おいっ!何でだよ!」
美波「えー、だって理佐と居られる時間作ってあげたじゃーん」
義雄「え……それは………」
美波「キャハッ!♪本気で赤くなってんじゃーん」
義雄「お前っ!ちょっとー!」
美波「じゃあよろしくねー」
と、言って美波は私の手を引きテーブル席へ座った。
第百七十四話へつづく…