茜「おじゃましま~す♪」
由依「よっ! 茜♪」
茜「ごめんごめん遅くなって」
茜「試合近いから遅くなっちゃった」
茜「で? もう電話したの?」
理佐「え!?ちょっと茜ー!どこまで知ってんの?」
茜「えーとぉ…水かけられて怒りの電話を今夜するってとこまで♪」
理佐「違っ!!怒ってないしー!!」
茜「あ、違った!?デートに誘うんだっけ?」
理佐「もぉー!全部知ってんじゃん…」
茜「そりゃそうでしょ、あたしたち三人の中で隠し事はないっしょ!!」
と、茜が私の顔に最接近して言ってきた。
理佐「別に隠してる訳じゃなくて…」
理佐「だいたい由依が勝手に話進めてるだけで…」
由依「だってそうしないとあんた何にも動かないじゃん」
理佐「そんなことないけど………」
茜「んで?電話したの?」
理佐「まだ………」
由依「今どう言うか作戦練ってたところ」
茜「そんなん『好きです!』て言っちゃえばいいじゃん!」
理佐「もぉー!茜じゃないんだからそんなん言えません!」
茜「どうせ最終的にはそう言う話になるんでしょ?だったら最初から言っちゃえばいいじゃん!」
由依「まぁまぁ、理佐にそれは無理でしょ」
由依「で、どうする?」
理佐「えー…由依考えてよぉー」
由依「あたしが考えてその通り言うの?」
理佐「えー、それは聞いてから考える…」
由依「もぉー……まぁいいけど」
母「理佐ー!プリンあるから取りにおりといでー!」
理佐「はーい!」
理佐「プリンだって、ちょっと待っててね」
と、言って私はダイニングへ降りていった。
第十七話へつづく…