ガチャッ……
受話器を置くと十円玉が一枚戻ってきた。
理佐「ふぅ~………」
と、ため息をつくと……
由依「あんたすごいスラスラ言葉出るじゃん!」
理佐「え……」
由依「もっとしどろもどろになるかと思ったら」
理佐「え、そぉ……?」
由依「なんかもう心配すること無さそうね」
理佐「え……」
由依「放っといても大丈夫かな」
理佐「えー、なんかそれもやだぁ……」
由依「どっちだよ!!笑」
理佐「構われすぎるのもやだけど放っとかれるのもやだよぉ」
由依「まぁ気持ちはわからなくもないけど……」
由依「じゃあまぁあとは二人でよろしくやって下さいな」
理佐「えー、なんかそれもやだぁ」
由依「どう言うこと?」
理佐「アハハ……」
そして二人で話しながら自転車を押して寺町通りを歩いて帰った。
由依「じゃあね、月曜日頑張って」
理佐「えー、またどうせみんなで見に来るんでしょー」
由依「行かないよ!あたしも勉強しないといけないし」
理佐「ホントにぃ~」
由依「まぁ気が向いたら行くかもね」
理佐「ほらぁー!」
由依「アハハッ、まぁ交換日記用のノートでも用意しておいたら?」
理佐「え………♪」
由依「アハハッ!あんたほんとわかりやすいねー」
理佐「ちょっともぉーやめてよぉ」
由依「アハハッ、じゃあねまた明日」
理佐「うん、また明日」
そして二人別れて家路へと着いた。
第百五十九話へつづく…