理佐「ごちそうさまー」
由依「ごちそうさまでしたー」
時刻は19時ちょうど…
理佐「由依、お風呂先入る?」
由依「あー、そうだねまだ時間あるしね」
母「え?何の時間?」
理佐「もぉーお母さんはいいの!!」
理佐「お風呂沸いてるのー?」
母「あら、やだ…スイッチ入れてきて、洗ってあるから」
理佐「はいはーい」
と、言ってリビングを出てお風呂のスイッチを入れて2階の私の部屋へ行った。
由依「さぁ~て、作戦会議でもしますか?」
理佐「えー?ホントに電話するのー?」
由依「当たり前でしょ!!」
由依「何のためにあたしは泊まりに来たの!?」
由依「あんたたちの行く末を見届けに来たんでしょ!」
理佐「でもまだちょっと話しただけだよ?」
理佐「そんな急にデートなんて誘えないよぉー」
由依「口実はなんでもいいのよ」
由依「てか、お薦めの本を紹介するんでしょ?」
由依「片岡義男の…」
理佐「でもあんな有名な本、きっと読んでるよ」
由依「でも読書苦手て言ってなかった?」
由依「じゃあ読んでないでしょ?」
理佐「そうかなぁ~……」
由依「ま、とりあえず誘い出すことが最重要ミッションね」
由依「そのあとのことはそれが成功したらまた考えましょ♪」
理佐「もぉーなんか由依楽しんでなぃー?」
由依「これが楽しまずにいられますか!!♪」
理佐「ちょっとぉー!!」
ピンポーン……
理佐「あれ?誰か来た!」
母「理佐ー!茜ちゃーん、上がってもらうわよー」
理佐「え?何で茜??」
理佐「あっ!!もしかして……」
由依「てへっ♪」
理佐「ちょっとぉー!『てへっ』じゃないわよー!」
理佐「ホントに由依が呼んだのー?」
第十六話へつづく…