後片付けが終わり彼らは機材置き場のカギを返すために職員室へ向かい、私たちとは練習していた教室で別れた。
尾関「ねぇねぇ、みんなもう帰る?」
茜「どうしたの?」
尾関「この前理佐と言った駄菓子屋寄ってアイス食べていかない?」
美波「え、アイス?行く行くぅー♪」
茜「いいねぇ~、行こうよ♪」
由依「理佐、前に行ったの?」
理佐「うん、お母さんに買い物頼まれて西野くんのとこのお魚屋さん行ったら偶然おぜちゃんに会って…」
由依「え、あんた知らないところで積極的じゃん」
理佐「いや、違う!ホントに頼まれたの!」
由依「ふぅ~ん」
理佐「わー、絶対信じてない顔だぁー」
由依「まぁいいけど…で、どこにあるの?」
尾関「けっこう近いよ、こっちこっち」
そしておぜちゃんの案内で駄菓子へと着いた。
茜「へぇ~、こんな近くにこんなとこあったんだ~」
美波「うわぁー、すごい懐かしいのばっかだ」
由依「わっホント懐かしぃ~」
尾関「この前理佐とメンバーみんなで来ようね、て言ってたんだ」
茜「おぜちゃんナイスだわ」
由依「うん、さすが地元だね」
そしてみんなでアイスを食べていた。
理佐「茜、女テニと掛け持ちって大変じゃない?」
茜「ん?全然大丈夫だよ、むしろ楽しいよ」
由依「さすが茜!パワフルだねー」
茜「ドラム叩いてるとスッキリするもん」
理佐「え、そんなにストレス溜まってるの?」
茜「まぁね……色々あるでしょ!?」
由依「怖ゎ~……聞かないほうがよさそうね」
茜「まぁ発散出来てるうちはね」
理佐「ところでさぁ…他の曲はどうするの?」
由依「そうだねぇ…美波のペース見ながらだねぇ~」
と、話していると駄菓子を見ていた美波も会話に気付き…
美波「あ、ごめーんあたし待ちだよね…頑張るよ!」
茜「まぁ夏休み中に出来ればいいんじゃない?これから期末試験もあるしね」
尾関「わぁ~憂鬱なこと言わないでぇ~」
茜「まぁこの中で余裕なのは理佐と由依ぐらいだろうけどね」
由依「え、そんな全然全然…」
尾関「そうだ!試験前みんなで集まって勉強会しようよ!」
茜「あ、いいねぇ~」
由依「あー、まぁいいけど……当然会場は理佐ん家だよね」
理佐「えー、私ん家ー?」
由依「うん……が、一番広いでしょ?」
理佐「うーん、まぁいいけどぉ……」
と、半ば強引に私の家で勉強会をすることに決まってしまった…
第百四十話へつづく…