そして放課後になり部活の時間になった。
2バンド十人が練習の教室へ集まった。
義雄「みんなどうなの?一曲通しでいけそう?」
MARRY「…………」
義雄「あれ?」
橋本「小池はどうなの?」
美波「んー………???」
斉藤「まぁ一回やってみたら?」
茜「そうだよ、とりあえず練習なんだからやってみようよ!」
由依「そうだよ、練習だからね」
義雄「じゃあとりあえず音の大きさだけ合わせとこっか」
と、言って彼たちがバランスをみてくれた。
斉藤「じゃあ守屋カウントとってあげなよ」
茜「わかった!」
茜「じゃあみんな、記念すべき初めての演奏だね♪ いっくよー!」
茜「ワンツースリーフォー…♪」
と、茜のドラムスティックのカウントに合わせて演奏が始まった……
かと、思ったけど……
みんなかなりバラバラ………
斉藤「ストップストップ!」
美波「茜、早いよぉー 入り方わかんないよぉー」
斉藤「あー、そうだなぁ~……この曲だったら……ワン、ツー、ワンツースリーフォー…のカウントの取り方のほうがいいかもな」
義雄「うん、そうだな……ちょっと全員一気には難しかったかな?」
橋本「んー……やっぱり言ってたみたいに一人ずつ増やしていくか」
義雄「うん……とりあえず守屋と渡邉さんでやってみて」
理佐「え、私?」
義雄「うん、今バッチリ入れてたの渡邉さんだけだったから」
由依「あ……あたしもズレてたのバレてるな」
と、二人で合わせてみると……
由依「おー!」
美波「おー!」
尾関「おー!」
美波「さすが理佐、バッチリじゃん」
義雄「うん、そこに小林さん入ってみる?」
由依「うん……」
義雄「あー、一回オレがやってみようか?」
由依「あ、うん……お願い」
と、次は彼を入れて三人で合わせてみた。
さすがに彼はちゃんと合わせてくれた。
由依「あ、なるほどね♪わかったわかった」
と、由依も何かをつかんだようで三人で合わせてみるとバッチリと合った
橋本「じゃあ次、小池入ってみる?」
美波「ぶー! 何でかっちんはよしおくんみたいに見本見せてくれないのよぉー」
橋本「あー……んじゃやってみようか?」
美波「もぉー!女心わかってないしぃー!」
橋本「悪りぃ悪りぃ」
と、言って今度は四人で合わせてみた。
橋本「どう、わかった?」
美波「うーん……一回やってみてもいい?」
茜「いいよ、やってみようよ」
と、言って今度はMARRYメンバーだけでやってみた。
橋本「んー……ちょっとズレてんなぁー」
義雄「かっちん、横で一緒に弾いてみたら」
橋本「そうだな、それでやってみるか」
美波「ありがとう♪」
そしてベースが二人並んでイントロの部分を何度かやってみた。
橋本「まだやっぱリズムに乗りきれてないなぁ~」
美波「ごめーん」
義雄「まぁまぁ、でもこれだけ出来てればあとちょっと練習すれば言ってる間にみんなで合わせられるよ」
尾関「うん、美波頑張って!」
美波「ごめんね、おぜちゃん…歌えないね」
義雄「あー、そうだなー尾関まだ全然歌ってないよなぁー」
尾関「うん、まぁあたしはテープとでも練習出来るから……」
秋元「でも生音に合う声量出さないといけねぇからなぁー」
秋元「一回お前ら演奏して尾関ボーカルでやってみたら?」
義雄「おーそうだなー、尾関やってみる?」
尾関「え、いいの?♪」
美波「そうだよ、おぜちゃんやらせてもらいなよ」
義雄「あ、じゃあ渡邉さんはそのままやってくれる?」
理佐「うん、わかった!」
と、言って彼たちがスタンバイし始めた……
第百三十六話へつづく…