美波「渡しに行くのはいいんだけど、どこにいるの?」
理佐「え?知らない…」
尾関「お昼は外に食べに行ってるようなこと言ってたような気がするけど…」
美波「そう言えば教室で食べてるの見たことないよね」
茜「え、ダメじゃん!」
理佐「どうしよう…」
美波「とりあえず教室行ってみる?」
尾関「うん、そうしよっか」
と、言って皆で三組の教室へと移動した。
教室では数人の生徒が昼ご飯を終えて座って喋っていた。
美波「ねぇねぇ、西野くん知らない?」
男子生徒A「あいつらいつも外に食いに行ってるよ」
男子生徒B「5限出るなら帰ってくるだろうし、そのままサボりの時もあるし」
美波「えー、何それー!」
尾関「どうしよう…」
と、皆で悩んでいるとちょうど斉藤くんが廊下を通りかかった!
茜「あっ!!斉藤くん!」
斉藤「おー、守屋…どうした?」
茜「西野くん知らない?」
斉藤「今日は部室で飯食ってたぞ」
茜「え⁉ホントに?」
斉藤「おー、何か用なら行ってみたら?」
茜「ありがとう……て、部室ってどこ?」
尾関「そう言えばあたしたち行ったことないよね?」
由依「ホントだー、いつも練習する教室に直行だもんね」
斉藤「茶室の横のとこだよ、奥から二番目ね」
美波「ありがとう、行ってみるー」
理佐「あ、斉藤くんもこれ…家庭科の調理実習で作ったから食べて」
斉藤「おー、ありがとう…オレにもくれんの?」
理佐「うん、みんなの分も作ったから」
斉藤「あー、それで探してんのか?」
理佐「うん、じゃぁ行ってみる」
そして私たちは軽音部の部室へと向かった。
第百三十話へつづく…