「……でも、田邊は私とこうやってキスしないよ?同じクラスじゃなくても、隣の席じゃなくても、頭の中には千輝しかいないよ」 彼は私を好いてくれていた。キスも、それ以上もたくさんした。 けれど、今こんなふうにするのは、君だけだ。 会えなくて寂しくて死んじゃいそうになるのは、後にも先にも千輝しかいない。 「千輝しか、私に触れられないし、寂しいって思うことも他のひとならないんだよ」 ねえ、世界で一番好きな人。 ずっとずっと君以外、見えない。