甘く、溶ける、君に。





「だって、夏休みは24時間片時も離れず一緒にいられたのに、スマホより一緒にいたのに、学校に来たら離れなきゃなんない」


「……遥乃の寂しがりやも甘えたがりも悪化してるな」




3年生になっても田邊とは隣の席なのに、千輝とは隣のクラス。もちろん毎日一緒に登校して、一緒に帰る。


だけど、夏休み中の24時間体制を思えば離れている時間が長すぎる。




「会いたいよ、ちあき……」




数時間前まで顔を合わせていたのに、田邊の言う通りだいぶ悪化している。重症だ。


でももう私の世界は想いが通じ合ったあの日から、千輝中心にまわってしまっている。