顔を上げていた千輝くんがもう一度私のほうに視線を向ける。
また絡み合う、私たちだけの空間に、絡む。
私の頬に君の手が触れる。大きくてあったかい、昔とは違う男の子の手。
「誰より笑顔が可愛くて、壊れそうだった昔の遥乃も、ちょっと強がりになった今の遥乃も、遥乃の全部が好きだ。
遥乃のことが好きだっていう気持ちだけは、昔も今も、これからも、きっとずっと変わらない」
ずっと泣きそうで涙が出てきそうだったけど、ストレートな君の気持ちを聞いたらもう、止まらなかった。
じんわり滲む涙を、頬に触れた手で優しく拭ってくれる。
「泣かせてごめん」
「〜〜ばか……っ」
照れ隠し、くらいしか私にはできないけど。
さっき言われたみたいに私はちょっぴり強がりになってしまったみたいだけど。
でも嬉しくて涙が出てきてしまうくらい、体は素直だ。



