それに、きっと自分でやれていないからこんなにも悪化してる。
それは仕方のないことだから頼ってほしい。せっかく、隣に住んでるんだよ。
「冷えピタとかいろいろ、持ってくるからちょっと待っててね」
自分の部屋に一瞬戻るために、背を向けた。
風邪の時必要なもの。とりあえず軽く食材を持ってきてキッチンを貸してもらおう。氷枕に、薬に、冷えピタ、とか。
頭の中で浮かべて整理していると、ふと私の名前が呼ばれた。
「……遥乃、」と小さくて半分息みたいな声、それだけで辛そうなのが感じられるし、それでも名前を呼ばれることにどきっとして振り返った。
「千輝くん?」
ドキドキと、心臓が鳴ってる。
顔だけこっちに向けてきて、視線が絡まる。



