甘く、溶ける、君に。




「……遥乃、助かった……」



喋るのも辛そうで、うつ伏せになっているせいで顔は見れないけど散々今見てきて、熱を感じて、しんどさは十分伝わってきた。


一人暮らしってこういうときも自分で動かなきゃだから大変で、風邪もなかなか治らないと思う。

私はこの一年ちょっとで風邪を引くことはなかったんだけど。




「千輝くん、何か食べた?」


「……なんも」


「わかった、おかゆとか作ってくる、薬も持ってくる、だから待ってて」


「いい……自分でやる……」


「いーの、私がやりたいからやる!」




そんな弱々しくそう言われたって私がこのまま帰れるわけない。

そもそももうさっき決めたから、お節介とでも何を言われようがこの状態のまま千輝くんのことほっとくことはしない。