最終学年が始まった。
 今年もカーティスとは、クラスが離れてしまった。


 彼と3年間同じクラスの女生徒も居るのに。
(私はそういう事をチェックするタイプだ)
 私と彼には縁がないのかも、と思い始めていた。


 何より、私達を繋いでいたキーナンさんとジュリアの手紙のやり取りは減ってきていた。

 これまでの流れは、キーナンさんからの手紙に
ジュリアが返信していたのだけれど、それが減りつつあって。
 側で見ている私も体調が悪くなりそうなくらい、ジュリアは落ち込んでいた。


 徐々に姉からの手紙にキーナンさんが返信する様になってきていて、その返信さえジュリアが2通出して1通帰ってくる感じ。


「今、本当に忙しくしてるだけだから」


 何の心配も要らない、とカーティスは笑う。
 キーナンさんは夏前から商会の経理に関わるようになって、以前より仕事量が増えたらしい。