あの頃からあなただけが好きでした


 結婚する……カーティスとクレア。
 ブライズメイド? どうして私が?
 次々とクレアが放つ言葉の弾丸が、私を撃ち抜く。


 そもそも、ふたりがどこで接点を持ったのか
わからなかった。
 私のお陰って、話が全然見えなかった。



 私の向かい側、クレアの隣に座るカーティスに
視線を向ける。
 最初の挨拶以降、彼は何も話さない。


 最後に会った18歳の少年から24歳の青年へと彼は成長した。

 前髪を下ろしていたサラサラの銀髪は、額を見せて後ろに撫でつけられていた。
 あの頃真っ直ぐに私を見てくれた蒼の瞳は、決して合わせず伏し目がちにしている。


「失礼に聞こえたらごめんなさいね?
 あのね、他の友人は皆結婚してたり婚約中で……
 ブライズメイドって独身のお友達にお願いすることが多いでしょ?」

「……」

「貴女はカーティスにとっても幼馴染みだし」

「クレア、俺とオーブリー嬢は幼馴染みっていう程付き合いは長くないから、その理由は彼女に対して申し訳ないよ」

「コーカスの王立学園の同級生でしょ?」

「3年間だけだから」

「そうなの?
 初めて貴方に会った時、もっと親しそうな印象だったのに」

「そんな風に見えたかな……」