あの頃からあなただけが好きでした


「あ、えっと私は……」

 クレアの大学時代のルームメイトと言うべきか。
 それともカーティスの高校の同級生と言うべきか。

 どちらがいいか、迷った。




「クレアからどう聞いているのか知らないけれど」

 詰め寄る彼女達と戸惑う私の間に割って入ったのはトリシアだ。
 それをきっかけのように、私の周りに大学の友人達が立った。


「この子はブルーベルさんの高校の友人なの。
 大切な、ね!」

「大切な友人? それが何なのよ。
 今日はクレアの婚約披露でしょ……」

「……失礼ですが、婚約披露とは初耳ですわ。
 あのクレアさんと仰る方と、どなたの婚約披露だと、お聞きになっていたのでしょうか?
 本日はそのようなご予約は、承ってはおりませんのに」


 対峙していた私達に声をかけてきたのは、カーティスのお母様だった。


「マリオンさん、怖い目に遭わせてしまって申し訳ありません。
 あの男にいきなり入ってこられて……
 言い分を聞くと、あの男こそクレアさんの恋人のようね。
 痴話喧嘩なのかしらね?
 お嬢様方はもしかしてあの男との婚約披露だ、とお祝いにいらしたのかしら?」