「そう言うことなので」

羅央くんはそう言うと、私の左腕を手に取り、2人でその場から走った。


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「やっぱり、佳乃花は俺のことが好きなんだな。素直じゃないな〜」

「それは羅央くんもでしょ」

私と羅央くんは小さい頃から変わらない笑顔を向け合い、慣れた道を歩く。

慣れた道なのに何故だか、異空間に来たようなおいしい新鮮な気持ちが2人を包み込む。