野良狼と野良少女



「ごめんもう二度と着ません」



「この家の中で俺の前だけでなら着てもいいけど」


「着ません…っ!!!ていうかもうしばらくタートルネックしか着られないよ!」





首筋には無数のキスマーク。



もれなく太ももやミニスカートじゃ隠せないラインまで。



私に露出の多い格好をさせたくない旺太の執念の塊が咲かせた花だった。




「ザマアミロ。家以外露出禁止」



「こないだ買ったスカート、明日履こうと思ってたのに」



「履けば?俺のものって跡学校で見えてもいいなら」



「履けないよ…!!」





学校にそんな格好で言ったらもうなんて言われることか。


付き合ってる人がいることを知っている人は置いといて、大学なんて知らない人ばかり。





きっととんでもない女だと思われるに違いない。





「俺重いな」



「…いいよ、私旺太のものだもん」



「……それ反則じゃね?」





私の発言により旺太が再熱したのは言うまでもなく


私はこの日からしばらく長袖とロングスカートしか着れなかった。





もちろん例のメイド服は一葉ちゃんに丁重にお返ししたのですが




「えー、あげてもいいんだよ?旺太こういうの好きでしょ」



「じゃあ遠慮なく」
「いらないよバカ!!!」





危うく我が家のクローゼットに追加されかけたのであった。





「家の中なら着てもいいって言ったろ」


「もう一生着ない!!」







「元野良猫、猫になる」

Fin