「――で?なにか言い残したことは?」
「束縛はんたーい」
「お前ぶっ飛ばすぞバ一葉」
ソファにふんぞり返る旺太に一切顔を上げられず必死に言い訳を考える。
というか私だって今日の今日までメイド喫茶って知らなかったわけで…!
「何も言うことはございません…」
言い訳もせず何も文句を言えずただただ頭を下げた。
だって旺太が怒ったら怖いの私がいちばんわかってるもん。
それに一葉ちゃんのバイトの詳細を聞かずにokしたのは私。
旺太に秘密にしてって言ってたのはこういう事だったのか。
「さすがに私も旺太に秘密であみぽん働かせたのバレたらシメられると思って呼んであげたじゃん」
「言うの遅いしメイド服着せて外出してる時点で論外なんだけど」
「旺太重い」
「黙れクソガキ。お前は早く着替えて来い帰るぞ」
「はい、ごめんなさい」
居心地の悪さに隅っこで気配を消していたのに旺太にしっかり睨まれて鳥肌が立つ。
そして二度と着ないであろうメイド服をササッと脱いで私服に戻った。
この落ち着く感じ…同じ洋服とは思えない



