野良狼と野良少女



それから私たちはゆっくり朝ごはんをつくった。




トーストにスクランブルエッグに目玉焼き、ウインナーとサラダ。





え?卵料理が2つって?


2人で作ったらこうなった…ってのはうそで、目玉焼きになろうとしていた卵を私が割ってしまってこうなった。





「やっぱお前このままこの家住めば」


「…すごい幸せだし、そうしたいところだけどやっぱり帰るよ。お父さんにもついカッとなって言いたい放題言ってきちゃったし」


「そう。まあ焦るもんでもないしな、いつでも泊まりに来れるし」


「うん、住み着きはしないことにした」

「猫か」






家に帰ったら、やらなきゃいけないことがいっぱいある。




お父さんはどうせいないからLIMEかなんかで軽く謝罪でも入れておこう。


じゃないとお父さんのマンションに強制引越しでもさせられそうだ。





「まあ、行くとこなくなったらここに住めばいいし。ここが嫌なら双子の家でもいい」


「ふふ、そうだね。どっちも私にとって最高に居心地いい場所だもん。」


「ヤノが聞いたら泣いて喜びそうなセリフだな」




ヤノくんの名前が出てぽかんとする。


泣いて喜ぶ?彼が?