ピロン
「ん………ん???」
スマホが鳴った、と思って視線を向けたら私のでは無く一ノ瀬くんのだったんだけど。
手に取ったスマホの画面を見て絶句。
…ちょっと待って?
人のスマホを見るのが良くないのは重々承知だよ?
でもこのロック画面…
「……っ、ちょっと一ノ瀬くん!!」
刺さっていた充電器を乱暴に抜いて、一ノ瀬くんのスマホを片手にベッドを飛び出す。
リビングにいけば一ノ瀬くんは優雅にコーヒーを入れていた。
貴族か…!?
「なに、慌てて」
「何じゃないよ、何はこっちのセリフだよ!これ何!!」
スマホの画面をビシッと指さすと、一ノ瀬くんはぽかんとした。
珍しく一ノ瀬くんがぽかんと…いやいや、それどころじゃなくて。
「…ああ、もうバレた?俺に抱きついて寝る羅奈。可愛かったから待受にした」
「なっ…!!!変えて!今すぐ!恥ずかしい無理!」
「いいじゃん別に、待受なんか人に見られるもんでもないし」
私のひっどい寝顔を、しかも近距離から勝手に撮って待受にしてたなんて、びっくりだよ。
というかシャッター音で起きてよ私…!



