「ほら早く来い。ねむいし電気消すぞ」


「……う、ん」





一足先にベッドに入り隣のスペースをポンポン叩く一ノ瀬くん。




一度お借りしたとベッドはいえ、隣で寝たことはもちろんない。


大きいベッドだけどその分大きい一ノ瀬くんと2人で寝たらそこそこの狭さなんじゃ…






「……ん?」





ベッドに近づく私はベッドサイドに置かれた大きな蛇のぬいぐるみとパッチリ目が合った。


ひょろひょろ長くて、私よりちょっと小さいくらいの長さ。





「…なにこの目つき悪い蛇」


「あ?ヤノと和葉がクレーンゲームでとって置いてった」


「へぇ…何か一ノ瀬くんに似てるね?眼光というか、厳つさというか」


「しれっと真顔でディスんな」


「私に対しては今じゃこんな怖い顔してないけど、たとえじゃんたとえ。キャラクター化?」




そう思ったらなんか愛着わいてきたかも。


一ノ瀬くんがいらないなら私が連れて帰ろうかな…



なんて蛇に手を伸ばした時。






はっ……!!

なんて、アニメの主人公ばりに閃いてしまった。