ラムライムシュガー






さらりと伝えられた反応に、思わず目をぱちくりさせてしまった。話終わったタイミングで、お兄さんが、カウンター内にいるバーテンダーに声を掛けて注文してるのに、それを待たずに感想が口からこぼれる。



「意外!男の人もそんな風に思うんだ!」


「いや、男のイメージ悪すぎでしょ!
今までどんな恋愛してきたの!」


「えー、結構しあわせな恋愛してきたと思うんだけどな」




言われて気づいた。


そう、今までは、結構しあわせな恋愛をしてきた人生だったはずなの。



相手のすきの大きさや、優先順位、モヤがかった将来への疑いと不安、そんなこととは無縁で、当たり前のように相手のなかに私がいることを確信できてた日々。



恋愛をする、って、そういうものだと思ってた。



絶対的な相手と、絶対的な愛情のなかで、時々壁にもぶつかったりしながら、絆を深めてく。深めていけるかが大事なポイントだって、そういう風に。





思ってたはずなのに。


いつからか、心のどこかで、男の人は浮気をするものっていう諦めの気持ちが存在してたことに気づく。


実際に浮気をしてなかったとしても、その欲求は男の人の中に潜んでいて。浮気とか、不倫とか、遊びとか、気の迷いとか、現実逃避とか、そういうことをする人の気持ちもわかるんだろうなって、思ってた。



だから、そういうことをする人に対して、インスタントに愛情を振りまく奴、なんて、お兄さんが強い否定を示したことに、びっくりしたんだ。


びっくりしたことで、いつの間にか、恋愛に対する男性の見方が、ひねくれていたことを知る。




「ふーん。じゃ、アイツと出会って変わったんだ?」




まぁ私も、そのインスタントに愛情を振りまく奴、の愛情を欲しがるバカな女で、人のものを欲しがる、最低な女ってことなんだけど。